炊き立ての美味しいご飯が食べられることで話題の八代目儀兵衛。八坂神社の正面にある店舗には、いつも長い行列が絶えません。京都の老舗米屋が提供するオリジナル土鍋釜で炊き上げた銀シャリご飯は、ランチは御膳スタイル、ディナーは日本で唯一のお米のフルコースが堪能できます。
予約なしで訪れたならば、1時間は待つことを覚悟しなければいけないお店ですが、予約も週末はいっぱいの人気店です。無事に予約も済ませ、期待を膨らませてランチに行ってきました。
八代目儀兵衛へのアクセス
八代目儀兵衛への最寄り駅は京阪電車の祇園四条駅か、阪急電車の京都河原町駅になります。八坂神社の正面、東大路通り沿いに北へ少し歩いたところにお店があります。
予約必須の人気店
ここは「今日行ってみようか?」と気楽に入れるお店ではありません。ランチなら2か月前から予約(電話かWeb)を受け付けていますので、事前予約をされることをお薦めします。
予約をすると11時開店の1巡目に店内に通してくれます。ただし、予約の場合は10時50分までに店頭に来れることが条件となっています。
予約をしていない場合は、10時より店頭に記帳台が置かれますので、順番に名前を書いて待ちます。
10時に記帳台に名前を書いて11時の開店まで1時間店頭で待つ。運よく1巡目で店内に入れれば待ったのは1時間だけですが、その後になると1巡が食べ終わるまで追加で待たされる…。と言う事になります。
店内のようす
予約した順番が回って来て、店員さんに名前を呼ばれて店内に通されると、目の前にはカウンター席があります。玄関横にある「おくどさん」(釜戸)の上には緑色をした炊飯器が並んでいます。竹のようにみえますが実は土鍋釜。この炊飯釜が八代目儀兵衛の米を炊く重要な道具であり、店主らが長年の研究から創り上げた究極の釜なのだそうです。
私たちは2階席に案内されました。2階は個室とテーブル席、そして窓側に面したカウンター席に別けられています。窓側に面したカウンター席に通して頂き、そこから見える八坂神社と東大路通を往来する人と車の流れを眺めることができました。
2人で京のあんかけ親子丼の銀シャリ御膳と五穀鶏の唐揚げ銀シャリ御膳の2点を注文しましたが、程なくしてお膳に乗って到着しました。
店員さんからご飯が食べ放題であること、おこげも希望すれば加えて頂けると伝えて頂きました。お膳に乗った木箱には海苔が入っており、ごま塩やお漬物などと共にお米本来の味を堪能したい時などに食べ比べができるようになっています。また、別料金にはなりますが、美山で採れた新鮮な生卵「美山の子守唄 191円(税別)」も販売しており、卵かけご飯にして楽しむこともできます。
主役はご飯、如何にご飯を食べるか?で喜悩する
御膳がテーブルに到着し、まず注目するのはご飯。湯気を放ち白く輝く宝石の一粒一粒に目をやります。今日、ここに来たのは「ご飯を食べる」のが目的だと言う事を改めて心に刻み、一口目のご飯を口に運びました。
これまでいろいろな定食を食べてきましたが、これほどまでに一口目のご飯に神経を使ったことは無かったかも知れません。
口の中で甘く広がるお米の味、その感触を噛みしめながら次に口へ運ぶおかずを考えます。御膳にあるおかずのどれを選んでもハズレは無いのはわかっていても、ご飯との最高の組み合わせを選びたい思いが先に立ってしまい悩みます…。次はご飯と何を合わせるか?その次は??と、まるでご飯が中心の世界に迷い込んでしまった気分。
こんなにご飯のことを考えながら食事したことってあったっけ?
そんな気分になってしまいました。
ご飯が美味しい、もっとご飯を食べたい!と一心不乱に食べていたのかもしれません。お茶碗のご飯がなくなった頃に店員さんが「お代わりはいかがですか?」と声を掛けてくださりました。
「(もちろん)お願いします」と答えましたが、御前の上にはまだ半分近くもおかずが残っています。そうじゃない、残しているんです。だってご飯1杯だけで満足して帰る気はありません。
御膳に残ったおかず、テーブルにあるゴマ塩や別注の生卵…。いろいろな誘惑がご飯と共にありました。店員さんには何度も足を運んでもらって、常に炊き立てのご飯を「もう限界!」なところまで食べさせて貰いました。
外食で満足できなかったときは「ご飯しか食べるものなかった」って毒つく事はありますが、今日は違いますね。
美味しいご飯を思う存分食べさせて貰いました。
こんなに美味しいご飯なら何杯でも食べれちゃう!
予約の手間など吹き飛ぶくらいの体験ができたね