今年もあっと言う間に過ぎていき、気が付けばもうすぐ師走です。
京都を代表するグルメは多々ありますが、京だし巻き卵と言うジャンルもなかなか奥が深い分野です。だし巻き卵が一年のうちで一番売り上げを伸ばすのが12月だという記事を以前に読んだことがありますが、確かにおせち料理にはだし巻き卵は欠かせませんね。
自宅でもだし巻き卵は作ることができますが、総菜屋さんなどで買うだし巻き卵もお店ごとに味付けが違い特徴的なものです。京都の錦市場の三木鶏卵と田中鶏卵のだし巻き卵は有名ですが、忘れてならないのが千本通りにある鶏卵卸西尾のだし巻き卵。お店の近くへ行く用事があったので、久々に購入して食べてみることにしました。
鶏卵卸 西尾 へのアクセス
鶏卵卸西尾は、千本中立売を少し下がったところに店舗があります。最寄駅はJR二条駅で駅から徒歩10分、駐車場はありません。
鶏卵卸 西尾 店舗のようす
千本通りに立ち並ぶ商店のなかにお店があります。
外観からはちょっと入り難い印象ですが、ここは勇気をもって扉を開けてみましょう!
店内では店主のおじさんが、4台のだし巻き卵焼き器を手際よく使ってだし巻き卵を作って下さっています。店内に漂う出汁の香りと焼き立てだし巻き卵の柔らかとした香りが、何かしら懐かしい思いを感じさせてくれます。
棚には焼き立てのだし巻き卵が巻すに包まれて並べられていました。
創業は昭和38年、だし巻き卵一筋で続けられています。
熊本産鶏卵に天然素材の鰹節と利尻昆布からとれた出汁を使って、伝統的な京だし巻き卵を作り続けており、添加物や化学調味料などは一切使っていない自然の味を守り続けています。
「お持ち帰り」(270円)を一つ注文させて頂いたら、焼き立てのだし巻き卵を包んで下さりました。わざわざ焼き立ての商品を出して頂けるのは嬉しいです。それだけで期待値も随分と上がってしまいますね!
鶏卵卸西尾の京だし巻き卵を試食
包んで頂いた包装紙からも焼き立てのだし巻き卵の暖かが伝わってきます。冷めないうちにお家へ!と急いで帰っても、やっぱり冷めてしまっています。
出来立て熱々のだし巻き卵は間違いなく美味しそうですが、冷めてから食べる方が本来の味(美味しさ)を感じることができるのも真理かなと思います。
なのでレンジで暖めずに、そのままの状態で食べさせて頂く事にしました。
包みからだし巻き卵を取り出して包丁で切り分けてみたところ、切り口から透明なお出汁が流れ始めました。卵は何層にも巻かれているはずですが、ムラがなくみっちりと合わさっています。切り分けただし巻き卵を箸で押してみたら、じわ~っと出し汁が流れてきてハンバーグみたいです。
まずは1切れ、口の中いっぱいにお出汁の風味が広がります。想像していたよりも少し強く出汁の風味を感じましたが余計とは感じない程度です。むしろしっかりと出汁の風味が効いていると感じました。砂糖の甘みは入っていません。そこは京だし巻き卵の王道ですね。
醤油も何もつけなくても充分に美味しいだし巻き卵です。来年のおせち料理にぜひ添えてみたい一品です。
京都には他にも京だし巻き卵で有名なお店がたくさんあるのよ
京だし巻き卵の食べ歩きもいいね!
お店によって風味や味付けも違うから、食べ比べも楽しいよ