京都左京区の百万遍知恩寺境内で毎月15日に開催されている百万遍さんの手作り市。
民芸品や工芸品など「もの作り」の人たちが自ら販売されており、骨董市や蚤の市とは違った趣があるイベントとして耳にすることが増えてきました。
でも、知っている人が少ないんです。
天神さん(北野天満宮)や弘法さん(東寺)は、京都の人なら誰でも知っていますが、「百万遍さん」と聞いても「なにそれ?」って言った反応が多く、「京大のイベント?」と勘違いされている方も少なくありません。そんな「百万遍さんの手作り市」の様子を見に行ってみることにしました。
百万遍さんの手作り市へのアクセス
百万遍さんの手作り市は、知恩寺の境内で開催されています。
百万遍へは電車だと京阪出町柳駅から徒歩10分ほど、百万遍の交差点を北東に渡って少し歩いたところに知恩寺の山門が見えます。自転車、バイクで行かれる際は境内に駐輪場所がありますが、車で行かれる際は境内に駐車場がありませんので最寄りのコインパーキングをご利用ください。
「もの作り」の人たちが自ら販売
境内に入ってみると既に所狭しと露店が並んでおり、多くの方々で賑わっていました。販売されているものも民芸品から工芸品、お土産物から生活雑貨など様々なものが並んでいます。どれも既製品ではない手作りの品物が多く、味わいのある一品から独創的な作品までいろいろあり、見る目を楽しませてくれています。
主に陶芸品、竹細工、ガラス工芸、家具から服飾関係(和布&染織の洋服・小物、アクセサリー、プリントTシャツ)、食料品(お菓子やパン、漬物・佃煮)、その他(石鹸、台所用品、日用品、粘土細工)など、様々な「もの作り」の露店が立ち並んでいました。
店頭に立つ人も商売っ気があるのかないのか?普段の露店なら「買ってってや~」「安ぅしとくで~」って声で呼び止められますが、ここでは余りそのような声が聞かれません。
その代わりに商品に関心を持って立ち停まっていると「これは〇〇で作られてね…」「〇〇工房です~」と言った商品の制作工程の説明や工房の紹介をしてくれる店主が多く、単に商品を販売するというよりも「自らの仕事(作品)を知ってもらいたい」と言った想いで「百万遍さんの手作り市」に出店されている方も多いように感じました。
「百万遍さんの手作り市」の歴史
「百万遍さんの手作り市」は多くの方々で賑わう新名所になっていますが、その歴史は意外と新しく、1987年4月15日 に「素人さんが創った手づくりの作品を発表する場」として、百万遍知恩寺境内で始めたのが最初だったそうです。
当初は出展数6,7軒から始まり、雨の日には数軒ということもあったそうですが、 毎月15日の「手作り市」を欠かさず続けたことで、およそ5年後には常に50軒の参加者を越すようになったそうです。
「百万遍さんの手作り市」の歴史は浅いですが、「もの作り」に関わられる方々に支えられて誕生した新名所なのですね。
百万遍さんの手作り市は、毎月15日開催(雨天決行)午前8時〜午後4時までです
「梅小路公園手づくり市」もあるよ、毎月第1土曜日(1月・5月は休み)(雨天決行) 午前9時〜午後4時だって
詳しくは、主催者のHP(手作り市.com)を見てね!